体験者の声💬

ダンボールコンポスト講座の受講者の方々に、コンポスト生活をスタートして発見したことや楽しみなどを綴っていただきました。

  

きっかけは、娘の自由研究 

30代女性 コンポスト歴8ヶ月

コンポストをはじめたきっかけは、娘(当時小学5年生)が夏休みの自由研究でプラスチック汚染について調べたことでした。プラスチック汚染とは、紫外線や波で劣化し、細かく砕けたマイクロプラスチックが、海を汚染し生態系に影響を及ぼす世界的な環境問題のことです。食塩中にマイクロプラスチックが含まれているという研究結果もあり、他人事ではなく、本当に深刻な身近な問題になっています。私たちは、昔から「ものは自然に分解され、土に還る」と思っています。しかし、プラスチックは、生ごみが微生物により分解され土に還るように分解されたりしないというのです。「プラスチックは本当に分解されないのだろうか?」実際にこの目で、確かめてみたいと思いました。

ダンボールコンポストをレンタル

娘は自由研究として、多くの人にプラスチック汚染についてアンケート調査を行いました。その時の一人であるAさんが、「そういえば、私はダンボールコンポストをやっているけど、生ごみと一緒にプラスチックを入れてしまったことがあって、そのプラスチックだけ分解されずに残っていたわ。コンポストをやって調べてみるといいんじゃない? 私のを貸してあげるよ。」と夏休みの10日間ダンボールコンポストを貸してくれました。

早速、家に帰り、朝晩2回、台所から出る野菜や果物のくずやなどの生ごみを入れました。プラスチック代表として、豆腐のパックの一部を切り取ったもの、ペットボトルのキャップ、クッション材を入れてみました。

コンポストに入れた野菜くずなどは、早いものでは次の日には小さくなり、ものによっては全て形がなくなり(分解されてしまい)ましたが、プラスチックは何日たっても小さくならず、そのままでした。


10日間観察したところ、コンポストの微生物による分解により生ごみは無くなりましたが、結局、豆腐パック片が丸まっただけで、ペットボトルのフタやクッション材はそのまま変化なく、3つとも分解されることはありませんでした。



Myコンポストを購入

夏休みの実験期間中、コンポストに生ごみを入れても入れても分解されてなくなるので、とても嬉しくて、コンポストをかき混ぜるのが毎日の楽しみになりました。10日間が終了して、Aさんに返してしまうと、楽しみがなくなりすごく寂しい気持ちになり、私も自分のコンポストが欲しくなりました。

そこで、千石たまご荘で開催していたダンボールコンポスト講座に参加し、資材や段ボールなどを購入し、晴れてMyコンポストを手に入れることができました。


コンポストはかわいいペット

今では、生ごみが出るとまとめて、コンポストに投入しています。まるで、かわいいペットに餌をあげるような感じで、コンポストを可愛がっています。家族には「コンポストちゃんに餌をあげてきまーす!」といって、ベランダにあるコンポストに向かいます。かき混ぜていると、土をかき混ぜているようで楽しいですし、腐ったものやカビがはえているもの入れると、より分解が進むような気がして、カビのある食べ物を発見すると「ラッキー! 」と思い、より楽しくなります。

たい肥を実家の畑に活用

2018年10月からコンポストを始め、2か月して天地返しを終え、4か月で生ごみの投入を終了。その後、熟成を無事に終え、3月にたい肥ができました。

たい肥は、コンポストをスタートさせた時から、群馬にある夫の実家の畑に使いたいと思っていました。3月は、夏野菜を育てるための畑にたい肥を撒くにはぴったりな季節です。家族そろって、群馬の畑に、いざ出陣! と出かけました。畑では娘がお手製の肩掛けバケツにたい肥を入れて、まきました。

広い畑にコンポスト一箱のたい肥だけでは足りなかったですが、少しだけでも畑の肥やしとなり、これから育つ野菜の栄養になると思うとワクワクしています。今は、コンポスト2号ちゃんを育てるとともに、ますますコンポストたい肥作りに励もうと思っています。



コンポストの愉しみ!


30代女性 コンポスト歴1年

コンポストの愉しみは「環境に良い」こともなどいろいろありますが、こんな「実利」もあるんです。

 ・子どもの食べ残し(冷めて、ぐちゃぐちゃ)を、「もったいないし」と無理やり食べるでもなく、罪悪感を感じながら  捨てるでもない。栄養になる!

 ・揚げものをした後のたっぷりの油の処理が楽ちん。ただ入れるだけ!

 ・うっかり賞味期限が切れてしまった食品、謝りながらも、でもゴミにはならない嬉しさ!

 ・面倒くさがりでも大丈夫。うっかり数日入れ忘れてしまっても、何食わぬ顔で再開できる!

春夏秋冬をとおして感じたこと

 春から初めて、夏、秋、冬、とちょうど4箱コンポストを作りました。春は、虫も来るけど、気温が高くなる時期なので、どんどん分解して楽しい気持ちになります。(虫、私も人並みに苦手で、最初は「きゃー来た来た」ってドキっとしましたが「虫も分解者ですから」とアドバイザーさんに言われて、すっかり仲良しな気持ちになってしまいました。夏は、臭いがどうかな?と思っていましたが、開けた時はチーズ臭がしますが、蓋を閉めてしまえば全然問題ありませんでした。桃のタネがごろごろ、最後までその形を残していましたよ。冬は、温度が上がらないので、入れる量を減らしながらやっていますが、そんな中でも揚げ物油をぼったり入れると、翌日60度にまで温度が上がって、湯気が立っていたので、感心しました。入れたものによって温度が変わったり臭いが変わったり、生き物を飼っているようで楽しいです。


子どもたちと一緒にベランダ菜園も

できた堆肥を使って、初めてベランダ菜園をやりました。小松菜とブロッコリーが濃い緑色でぐんぐん育ちました。最初は「え?生ゴミから作った野菜なんて・・・?」といやそうな顔をしていた子どもたちも、小さな芽が出て、育っていく様子に一緒に喜んで、おいしくいただきました。自分たちの食べたものが循環している様子を感じられるのは最高だなと思いました。都会にいながらにしてこんな体験ができるとは、思いもしませんでした。SNSで時折送られてくる、コンポスト仲間のコメントにも励まされながら、これからも絶対続けます!





生ごみが宝物に! 地域の人々との繋がりもうれしい 

40代女性コンポスト歴1年


コンポストで毎日の生活がちょっぴり楽しくなり、人との繋がりが豊かになりました。

堆肥をかき混ぜていると毎日発見があり土を育ててるようで癒されます。

自分の作った堆肥で野菜作りを楽しむなんて、めんどくさがりの私には予想外の趣味となりました。

はじめは毎日生ゴミ投入なんて管理できない!と思っていましたが、今では生ゴミを宝物のように扱い、コンポストを子どものようにケアしています。

千石小さな森のみなさんとも繋がることができて、あらたな町活動にわくわくしてます。



「生ごみ」を減らしたい

50代男性 コンポスト歴1年

毎日出る「生ゴミ」。買い物、食事準備・調理、そして食べる間に必ず出てくる「生ゴミ」をどうやったら減らせるのか、生ゴミ臭の漂うゴミ集積所を見ては考えていました。そんな折、身近でダンボールコンポストのワークショップが開催されると知り、とても興味がわきました。曰く、「家庭の生ゴミが堆肥に」「手軽で悪臭が少ない」「ゴミの減量につながる」などなど。思わず「参加」ボタンを押してしまいました。

ワークショップでは以下のようなことを教わりました。

 ○ 両手で抱えられる程度の大きさのダンボールでマンションでもコンポストができる。

 ○ 必要なものは、ダンボール箱、基材、ダンボールにかけるカバー、小さなシャベル。

 ○ 空気中の「好気性」の菌を利用したものであるため、密閉式の「嫌気性」の菌を利用したものと異なり悪臭が少ない。

気になったのは虫の発生と自分自身が毎日のように続けていくことができるかどうかでした。(ちなみにダンボールコンポストは、途中で休んでも再開することができるそうです。)


コンポスト生活をスタート

ものは試しということで、その場でダンボール箱と基材、カバーを購入し、早速自宅のベランダの室外機上にダンボールコンポストを設置しました。家族からは、また何かを始めた、と言わんばかりの厳しい視線を受けつつも、「これで生ゴミが減らせるから」と言い聞かせて始めました。

最初の数日はあまり変化がありません。一週間後、揚げ物の残り油を投入したところ、翌朝は蓋を開けた途端にムワッとした生暖かさを感じるほど熱を持ち、生ゴミの分解が進んでいるのを実感しました。それ以前に投入した生ゴミも分解が進み、黒く変色し始めていました。

虫が発生!!

生ゴミを出す必要のない心地良さと、分解が進むコンポストの息遣いを感じられることに楽しさを覚え、1週、2週と生ゴミを投入し続けることができました。

しかし、しばらくするとコンポストの周囲にコバエのような虫が飛び回るようになりました。虫がどうしても苦手であったため、このまま虫が増えていったらどうしようかと真剣に悩みました。


生ごみ45㎏を分解。虫も分解の仲間

1ヶ月近くが経ち、1日も生ゴミを捨てることなくコンポストに投入してきました。分解によって量の主な成分である水分が放出されたため、毎日500g程度の生ゴミを投入しても量が増えません。仮に3ヶ月投入し続けていったらどうなるか。500g x 30日 x 3ヶ月 = 45kg!!なんと5kgの米袋9袋分の生ゴミを処理してくれます。虫もまた生ゴミを分解する「仲間」との話をワークッショプでしていただいたのも思い出しました。ええい、ならばと「虫は無視する」と開き直り、続けていくことを決めました。


約4カ月で堆肥が完成

生ゴミと一緒に、飛び回る虫もコンポストに投入し、ついに3ヶ月生ゴミを投入し続けることができました。3ヶ月も経つと不思議にコンポストの息遣いをつかめるようになります。分解の速度が落ち、なんとなく苦しそうだなということが伝わってきます。ワークショップでも、生ゴミの投入を3ヶ月程度続けたらコンポストの「熟成」に入るとの説明を受けました。ダンボールコンポストをもう1台用意し、生ゴミの投入は新しい箱で続け、最初の箱は熟成期へ移しました。週に1回1ℓ程度の水を加えて混ぜるほかは何もせず、1ヶ月放置します。3週目あたりで気になっていた虫も不思議と姿を消し、気のせいかコンポストの臭いも肥えた土の匂いに徐々に変わっていきました。硬かったトウモロコシの芯も指で崩れるぐらいに分解され、堆肥が完成。とても感動したのを今も覚えています。この間、生ゴミを捨てることは一度もなく、逆にゴミ袋の中のプラスチックゴミの多さが気になってしまいました。


ベランダで自然の小さな循環

ダンボールコンポストを続けて間も無く1年が経ちます。ダンボールコンポストも4代目。2回程度は続けて使えるので、ダンボール箱はまだ2つしか使用していません。できた堆肥はベランダ菜園に使う分以外は近くの公共施設の花壇に利用していただいています。良い堆肥という評判を聞き、とても嬉しく思っています。ベランダでは夏にゴーヤ、冬は小松菜とスティックブロッコリーを育てています。小松菜は毎週大きくなった葉を切り取り、収穫しています。


SNSでのサポートも励みに

この間、ダンボールコンポストを続ける悩みを聴いてもらい、サポートしていただいたことが何よりも助かりました。始める前の生ゴミの悩みがまるで嘘のようで、今では堆肥づくりの喜びに変わりました。虫が苦手なのはあまり変わっていませんが、嫌いではなくなったこと。そして、ダンボールコンポストを通じて季節の移り変わりや身近に自然の生態系を感じられるようになったことも、自分の中では大きな変化に感じています。